季節の変わり目が近づくと、毎年のように頭をよぎる「衣替え、そろそろかな…」のひと言。
わかってはいるけれど、子どもがいると服も小物もどんどん増えるし、サイズの変化もあるしで、つい後回しにしてしまうことってありますよね。
わが家でも、「これ、まだ着られる?」「誰かにお下がり回す?」とあれこれ悩んでいるうちに、作業が進まず手が止まってしまう…なんてことがよくあります。
でも、少しずつ工夫を重ねるうちに、「これなら気軽に続けられるかも」と思える方法が見えてきました。
今回は、そんなわが家の「がんばりすぎない衣替えスタイル」をご紹介します。
収納や仕分けのアイデア、家族で楽しく進めるコツなどをまとめてみたので、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。
季節の変わり目、何が大変?
衣替えって、意外とエネルギーのいる作業ですよね。
子どもがいる家庭では、「ただしまう・出す」だけでは終わらず、サイズの確認や持ち物の見直しまで一気にやることになるので、気づけばヘトヘトに。
まずは、どうして季節の入れ替え作業がこんなに大変に感じるのかを振り返ってみましょう。
毎回どこから手をつけていいかわからない
洋服はもちろん、靴や小物、お出かけグッズまで変えるタイミングが重なる季節の変わり目。
「とりあえず出してみたけど、広げただけで手が止まってしまった…」ということ、わが家でもよくあります。
手をつける順番が決まっていないと、時間ばかりかかってしまうことも。
子どもの成長でサイズ選びがむずかしい
去年はちょうどよかった服も、今年はパツパツ…なんてことはよくあります。
とくに肌着や靴下などは成長スピードに追いつかず、着せてみてから気づくパターンも。
「着られるかも」で取っておいた服が山積みになると、かえって判断に時間がかかります。
小物や持ち物の見直しも意外と多い
服だけでなく、帽子やマフラー、虫除けスプレーや保湿グッズなど、季節ごとの持ち物も入れ替えが必要です。
ついつい忘れてしまって、外出時に「しまった!」と気づくことも少なくありません。
見えないアイテムほど、意識的に見直さないと置き去りにされがちです。
「去年の服」があてにならない現実
「去年着てたから今年も大丈夫」…と思っていたら、本人のこだわりや好みが変わっていて着てくれない、なんてこともありますよね。
成長だけでなく、本人の気分にも左右されるのが、子ども服のむずかしいところ。
だからこそ、無理なく、少しずつ、気楽にできる仕組みが必要だと感じています。
わが家で実践している「ラクする衣替え術」
衣替えって、「よし、やろう!」と気合を入れすぎると、逆に手が止まってしまうこと、ありませんか?
わが家でも以前はそうで、思い立って全部出したはいいけれど、そのまま何日も放置…なんてこともよくありました。
今はもっと気軽に、手を動かせる範囲で、少しずつ進めるようにしています。
ここでは、そんな「がんばりすぎない」衣替えの工夫をご紹介します。
一度に全部やろうとしない
週末に一気に終わらせるのが理想でも、現実には難しいことが多いもの。
わが家では、1日1エリアと決めて、「今日は引き出しだけ」「明日は上着の見直し」といった形で分けて進めています。
少しずつでも進んでいくと、不思議と気持ちも軽くなるんですよね。
「着る」「迷う」「しまう」でざっくり仕分け
服を整理するときは、まずすべて出してから、「今の時期に着る服」「サイズが微妙で迷う服」「来シーズンまでお休みさせる服」の3つに分けます。
細かく考えるより、このくらいざっくりした仕分けのほうが、手が止まりにくくておすすめです。
ボックスに一言メモを添えておく

サイズごとに仕分けた子ども服をボックスに収納。ラベルやメモを添えると、次に見直すときもスムーズです。
しまった服は、箱や袋に「ちょこっとメモ」を貼っておくと便利です。
「次の春にサイズ要確認」や「去年の保育園用」など、あとで見たときの自分へのメッセージになります。
中身を思い出すのに時間がかからないだけで、作業の効率がぐんと上がります。
おさがり整理は別日に
衣替えの途中で「これ、下の子に回せるかも」と思うこともありますが、そういう判断を一緒にやろうとすると疲れてしまうんですよね。
そこでわが家では、「おさがり整理の日」を別に設けています。
作業を分けて考えるだけで、どちらもラクに進められるようになりました。
収納スペースの工夫で入れ替えがラクになる
どこに何をしまうかが決まっていないと、衣替えのたびに「あれ、どこにしまったっけ?」と探し回ることに。
わが家では、収納方法を見直すことで、入れ替え作業そのものがぐっとラクになりました。
ここでは、使いやすさを重視した収納の工夫をご紹介します。
見える&取り出しやすい収納を心がける
引き出しやボックスは、できるだけ中身が見えるように収納しています。
浅めのケースに立てて収納すると、パッと見ただけでどこに何があるかがわかるので、出し入れの手間も減ります。
「見えている安心感」って、意外と気持ちにも影響しますね。
オフシーズンの服は「ひと目でわかる」ラベリング
季節外の服は、透明ボックスに収納して、外からでも中身がわかるようにラベルを貼っています。
「春夏用・○サイズ」や「来年チェック」など、ひと目で用途がわかるようにしておくと、探す手間も整理のしやすさもぐっとアップ。
ラベルはマスキングテープでもOK。
手軽で貼り替えやすいのが便利です。
持ち物も「季節別ポーチ」に分けておく

服や小物を季節ごとにポーチや袋でまとめておくと、収納も取り出しもスムーズに。衣替えがぐっとラクになります。
服だけでなく、ハンカチや日焼け止め、虫除けスプレーなどの小物も、季節ごとのポーチに分けて管理しています。
こうすることで、衣替えのときに「一緒に入れ替えよう」がしやすくなりました。
つい忘れがちなアイテムも、ポーチごとまとめておけば安心です。
「ここに戻す」が決まっていれば迷わない
どの服や小物も「ここに戻す場所」が決まっていると、入れ替えも片付けもスムーズ。
家族にとってもわかりやすく、「出しっぱなしにならない」仕組みづくりにつながります。
最初は少し時間がかかりますが、一度定着すると本当にラクになりますよ。
入れ替え作業を「行事化」してラクに楽しむ
「衣替え」と聞くと、どうしても面倒なイメージがありますよね。
でも、気分を少し変えて「行事」のようにしてみると、不思議と気がラクになったり、子どもも楽しんでくれたりすることがあります。
ここでは、わが家で取り入れている「ちょっと楽しくなる工夫」をご紹介します。
「衣替えデー」として家族で予定に入れる
気がついたら寒くなってた!暑くなってた!となる前に、「この週末は衣替え」と予定に入れておくと、気持ちの準備ができます。
家族みんなでやると「これ小さくなったね〜」「この服まだ着る?」なんて会話も生まれて、ちょっとしたイベントのように楽しめます。
子どもと一緒に「選別ごっこ」で参加してもらう
「これまだ着る?」「これ、○○ちゃんにあげる?」と子どもに聞きながら仕分けをすると、意外とノリノリで手伝ってくれます。
お気に入りの服を選び直す時間は、子どもにとってもちょっと特別な時間に。
「自分で選んだ服」だと、シーズンが始まったときにも進んで着てくれるようになります。
不要な服を寄付やリサイクルに出す
サイズアウトした服や使わなくなった小物は、地域のリユースイベントやリサイクルショップ、寄付団体に出すことも。
「次に使ってくれる人がいる」と思うと、気持ちよく手放せますし、子どもにも物を大切にする気持ちが育ちます。
収納が終わったら「おつかれ会」で締めくくる
すべての入れ替えが終わったら、ちょっとしたおやつタイムや外食で「おつかれさま会」をするのもわが家の習慣。
「やりきった!」という達成感が生まれて、次の衣替えも前向きに取り組めるようになります。
まとめ
季節の変わり目って、気づけばあっという間にやってきますよね。
毎年のこととはいえ、子どもの成長や家の荷物の増え方に合わせて、毎回「今年はどうしようかな」と迷うのも、あるあるかもしれません。
でも、「全部を一度に終わらせなくちゃ」と思わずに、できるところから少しずつ整えていくだけでも、気持ちがラクになります。
わが家でも、毎回完璧にはいかないけれど、「去年よりはラクだったかも」と思えるようになってきました。
今回ご紹介した工夫の中に、「これならできそう」「ちょっと試してみようかな」と思えるヒントがあればうれしいです。
気持ちよく次の季節を迎えられるよう、あなたらしいペースで衣替えを進めていけますように。